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  • 執筆者の写真近藤 伸夫

気力がなくなっている人が心配です

高齢者が高齢者を支えなければならない時代になったといわれます。ただ、日本では健康な高齢者が、高齢者を支えるために働くことを望んでいないという現実があります。今まで懸命に働いてきたのだからゆっくりしたいということでしょう。その気持ちもよくわかります。私もゆっくりしたいと思っている一人ですから。

ただ、私は隠居のような暮らしはしたくありません。まだまだ新しいやりたいことが次々と出てくるからです。もし高齢者が働いたり新しいことにチャレンジする気力を欠いてきているとすれば、それは減塩のせいではないでしょうか。世界三大伝統医学の一つである「中医学」を作り上げた中国ではかつての戦争の時に、戦う前の兵隊に塩を食べさせる事により勇猛に戦わせ、戦いが終われば上官のいうことを聞くように、兵隊の食事から塩を抜いたんだそうです。日本でも戦争に敗れたという知らせをきいて南の島から日本に向かう船に乗るためにジャングルを何日も歩いた兵隊たちに気力をもたせるために上官が岩塩を与えたという話が伝わっています。

塩の過剰摂取は確かに体に負担になることもあり、良くないかもしれませんが、塩分を極力とらないという選択しからは楽しく気力溢れた未来はないように思います。

減塩を推奨するWHO(世界保健機構)も、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいう」 と憲章前文でのべています。健康は肉体的なことだけを言っているのではないのです。気力がなくて、健康などと言えるわけがありません。(2017.12.09)


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