• 近藤 伸夫

「樽一杯の塩」は友情の証

平昌冬季五輪がはじまり、競技とは別に北朝鮮のしたたかな外交が話題になっているが、同じ民族で同一半島に暮らしていながら血縁関係ある人たちとも引き裂かれていることを考えればなんとか融和に向かってほしいと願うばかりだ。北朝鮮では飢餓に苦しんでいる人たちも多かろう。おなかいっぱい食べさせてあげたいものだ。同じ食卓を囲み、食事を分かつことで育まれる友好がある。腹いっぱい食べられることが幸せであると感じられるからだ。朝鮮だけでなく世界各地でそういう状況があり、今も起こっている。

ポーランドの諺に「zjesc z kims beczke soli」というものがあるそうで、直訳は「誰かと樽一杯の塩を食べた」となる。また「パンと塩を分かち合う」という表現は今でも使われているらしく、客人を歓待するとか見知らぬ人をもてなすことを意味している。昔、塩はたいへん高価なものであったが、食事には欠かせないので、長年食事を共にした人とは大量の塩を一緒に食べたことになる。つまり「zjesc z kims beczke soli」は、「昔から何度も食事を共にして培われた厚い友情」を表しているということだろう。

キムチには塩もかかせないものだが、韓国と北朝鮮の人たちにも根底には長らく同じ塩を食べていた厚い友情が残っているに違いない。

2018.02.11.


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